旅行

石見銀山の宿「ゆずりは」で世界遺産の町に泊まる

島根県大田市大森町。

ここは2007年に世界遺産となった石見銀山の町。

その町の端に佇む宿「ゆずりは」に予約を入れ、家族でGWの小旅行にやって来ました。

美しい自然と、風情有る街並みの中心で過ごす。

「ゆずりは」に泊まり、世界遺産の中に滞在するとう贅沢な体験を味わってきました。

旅の拠点として

旅の印象を大きく左右する宿。

いい宿に泊まれば、その旅の思い出はより彩り豊かに記憶に残ります。

石見銀山の宿「ゆずりは」は客室6室の大人の隠れ家的なお宿。

 

「ゆずりは」で石見銀山に泊まりたい。

ママの立っての希望で決まった旅行先ですが、僕には少々懸念がありました。

石見銀山も「ゆずりは」も大人が楽しむ場所というイメージ。

そんな場所で小さい子供たちは伸び伸びと楽しめるだろうか。窮屈にさせたら嫌だなあという思いがあったからです。

しかし蓋を開けてみるとそんな事もなく、むしろ子供たちは終始楽しそうにしていました。

何より僕が一番子供のようにはしゃいでいたかもしれません^ ^;

緑眩しい自然と、どこか懐かしい街並みの風景。

そのふたつが重なり合う銀山の中心にある宿「ゆずりは」

「ママ、ここ最高だわ」

到着し、車を降りた後に僕が言った最初の一言。

鳥の声、風に揺れる木々の葉の音。心地よく響く水路のせせらぎのお出迎え。

旅の気分は一気に高まり、僕は一瞬にしてこの場所を好きになりました。

宿に隣接する広い空き地は駐車スペース。

こんな素敵な場所に腰を据えられるなんて、旅の拠点として申し分有りません。

おもてなしの宿「ゆずりは」

自然美しい銀山の景色に溶け込む宿「ゆずりは」

その佇まいさながら、「ゆずりは」にはさりげないおもてなしが込めらています。

玄関をくぐると、受け付けのあるロビー。

館内はヒーリングのBGMが流れていて、外の自然の音からシームレスに、ゆったりとした心地を引き継いでくれます。

受け付けカウンターは、宿の大きさに見合った小さなスペース。

無駄に華美な所の無く、必要な所はしっかりとしている。建物そのものの佇まいに、おもてなしの想いが込められているのを感じます。

部屋のバスやクローゼットは広めに作られているのでストレスなく使えるのが嬉しい。

宿泊したスタンダードの部屋はコンパクトながら無駄なスペースは無く、広いバスやクローゼットのおかげで、ゆったりとした印象が残ります。

添い寝の子供たちの為、ツインベットはくっつけてありました。

部屋の家具は全て飛騨高山のオーダーメイド。統一されたこだわりが優雅な空間をさりげなく演出しています。

中庭に面した館内の共有スペースも落ち着いたトーンで統一されています。朝夕はここがお食事処に。

夕食の「ゆずりは懐石」は郷土の魚や野菜を使った料理をふんだんに味わう事ができます。品数も多くお腹いっぱい頂きました。

朝食は「和食御膳」をしっかり頂いた上に、セルフのトーストとコーヒーが付いています。

たまたまドリップコーヒーのサーバーが少なくなっていたのでスタッフの方に声をかけると、奥から同じ豆を使ったエスプレッソコーヒーを出して頂きました。

ドリップコーヒーとは全く味が違うので、どうぞ飲み比べてみてくださいとの事。

ドリップコーヒーも美味しいけれど、エスプレッソコーヒーを飲んでしまったらもう戻れない美味しさ。

フルーティな香りとしっかりとしたコーヒー余韻に浸る贅沢なひと時。スタッフさんの気の利いた趣向のおかげでとても楽しい朝食になりました。

ちなみにコーヒーはカフェ「CAGLIARI(カリアーリ)」のコーヒー豆、パンはドイツパンのお店「HIDAKA(ヒダカ)」のトースト。

どちらも銀山の町並み地区に並ぶ人気のお店です。

コーヒーとトースト。

シンプルな組み合わせには完成された確かな美味しさがありました。

「ゆずりは」も同じく飾らずとも確かな佇まい。さりげなくも心地よいおもてなしを感じる、居心地の良い宿でした。

銀山の町並を散策

「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へと向かう銀山地区と、情緒ある町並みが800mmに渡り続いている町並み地区。

その真ん中にある「ゆずりは」を拠点に、先ずは銀山地区を散策します。

進むにつれ緑が濃く深くなっていく銀山への道。

間歩までは約2.3kmの道のりなので、レンタサイクルやベロタクシーという人力車を利用している人を多く見かけました。

僕たちは徒歩で、間歩までは行かず散歩程度に銀山地区をぶらりと散策してみました。

のどかな景色の中を歩くだけでも、普段なかなか味わえない新鮮な体験。

緑眩しい銀山地区。

美しい自然に心癒されます。
存在感のある「下河原吹屋跡」

自然の中にぽつりと残る銀の精錬所跡は、さながらアートの様です。

朝の散歩。道沿いのお蕎麦屋さんは開店準備をしていました。

この辺りで折り返して、今度は町並み地区を散策します。

「ゆずりは」のすぐ側にある「Cafe住留(ジュール)」

町並み地区の一番端にある古民家カフェです。

落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごしたい場所。

町並み地区には感じ良いカフェやお店を幾つも見かけます。

その代名詞となる「群言堂」

カフェだけでなくハイセンスな雑貨やファッションも取り扱っています。建物の中は中庭を囲んだ作りになっていて、ぐるりと回遊できる様になっています。角を曲がれば次は何があるだろうと、ワクワクして回れるのが楽しい。

2階は無料の展示スペース。

いたるところで感性を刺激され、心豊かになる「群言堂」

ついついふらっと立ち寄れる雰囲気に建物の大きさだけでなく、ふところの広さも感じる素敵なお店です。

町並み地区を歩いていたら、今朝のトーストのパン屋さん「hidaka(ヒダカ)」を発見。

店内は朝からお客さんで賑わっていました。

賑わいといえば観光地としての銀山はちょうど良い賑わい。

人でごった返す所は疲れますし、あまりに閑散としていては寂しいばかり。

銀山は程よい活気で賑わっている場所。お客さんとそれを迎える地元の人とが心を通わせるゆとりがあります。

店先のアイスクリームの看板をなぜか気に入り、面白がる長女。

看板に触れてはきゃっきゃとはしゃいでいた娘の声に、店の奥から女将さんが「何か楽しい物があった?」と声をかけてくれました。

そこから店先に腰を下ろしてちょっと世間話。ほっこりするひと時を過ごしました。

町並み地区の突き当たりは「城上神社(きがみじんじゃ)」

天井に描かれている「鳴き龍」

その絵の真下に座り手を叩くと、龍の鳴き声のごとき澄んだ音が耳へと返ってきます。

この不思議な現象と場の雰囲気に、自然と娘の背筋も伸びていました^ ^

看板に目が止まり立ち寄った重要文化財の「熊谷家住宅」

拝観だけじゃなく休憩での利用も出来たので、土間から上がった座敷でコッペパンとアイスクリームそれから梅のジュースを頂きました。

こんな感じで、気の向くままに。

目のとまるものに足を向けては進み、疲れたら少し休憩したり、のんびりと銀山を楽しみました。

世界遺産の町に泊まってみて

観光で立ち寄るだけでも、銀山はきっと素敵な町です。

しかし銀山に宿を取り、もっとゆっくり時間を過ごしてみると、たとえ一泊でもそこでの体験はとても色濃く思い出に残ります。

何も特別な事ばかりでなく、鳥の鳴き声や水のせせらぎの音、肌を撫でる心地の良い風、草の匂い、それから声をかけてくれた町の人たちの笑顔、そういった事こそ心の中に残っていたりします。

宿泊する事で時間も心も余裕が生まれ、贅沢なひとときを過ごせました。

この豊かな体験を得る足掛かりとなった宿「ゆずりは」

ここは場所も佇まいも申し分ないおすすめの宿。

銀山を訪れるなら「ゆずりは」に予約を入れて、宿での心地よい時間はもちろん、世界遺産の中で過ごすという何物にも代え難い時間を、是非味わってみて下さい。