子供が喜ぶのならと、ちょっとだけ重い腰を上げて連れて行く場所。
子供の遊び場って、そんな印象ありませんか?
子供は楽しそうに遊んでいる間、親は子供をただ見守っているだけ。
広島県三次市にある室内遊び場「みよし森のポッケ」もそんな遊び場の一つだろうと、特に期待もせずに訪れた場所。
だけどそこは、想像以上の体験が待っている場所でした。
室内遊び場「みよし森のポッケ」
場所は三次ICから車で3分。三次ワイナリーを中心に賑うエリアにある施設です。
このエリアは「三次ワイナリー」「トレッタ三次」「奥田元宋・小由女美術館」などが集まっていて、ほんとに1日過ごせるスポットとなっています。
2017年4月、そのエリアに子供の室内遊び場として「みよし森のポッケ」が加わりました。
同じエリアには「みよし運動公園 遊びの王国」という巨大な公園があるので、悪天候や気候の厳しい季節に利用するのが「みよし森のポッケ」って事かな、なんて思ってました。
が、…
もう先に言っておきます。
「みよし森のポッケ」の為に、わざわざ三次に行く価値ありです。
これは、利用してみて実感した事。
どういう事かお話しする前に、先ずは「みよし森のポッケ」の基本的なシステムを説明しておきます。
みよし森のポッケ 利用案内
1クール70分の総入れ替え制(定員あり)。
利用料金は大人も子供も、1クールごとに200円。
【5クール制】土曜日・日曜日・祝日、長期休暇、GW等
第1クール | 9時30分 ~ 10時40分 |
---|---|
第2クール | 11時00分 ~ 12時10分 |
第3クール | 12時30分 ~ 13時40分 |
第4クール | 14時00分 ~ 15時10分 |
第5クール | 15時30分 ~ 16時40分 |
時間に合わせて来館する必要があるので、気軽に利用しづらいと思われるかもしれませんが、このシステムも実はとても良いシステムだと感じています。(詳しくは後ほど説明)
ちなみに上記のスケジュールは土日祝日等で、平日はまた異なります。
【2クール制】平日(長期休暇、GWなどを除く)
第1クール | 9時30分 ~ 12時00分 |
---|---|
第2クール | 13時30分 ~ 16時00分 |
混雑状況や利用者層に合わせた設定なのでしょうか。
平日は2クール制で1クール150分という設定になっています。
平日は地元の人たちの普段使いに良さそうですね。
その他、施設利用にあたっての注意事項等は、公式HPの施設案内をご確認下さい。
なんとなくシステムを理解頂いたところで、館内の紹介へと参りましょう。
明るく広々とした空間でゆったり遊べる
「みよし森のポッケ」1階と2階で趣の異なる2つのエリアが利用できます。
1階は大型遊具で体を動かす遊びをメインとした「はらっぱ」というエリア。
2階は木のおもちゃで彩られた「こもれび」とまだ小さな赤ちゃんを対象とした「ひなたぼっこ」というエリアがあります。
※図は公式HPより引用。
まだ新しい施設なので、設備も充実してとても快適です。
2階はごっこ遊びのおもちゃがいっぱい。木で出来ているので、手触りも良いです。自由に着用できる可愛い衣装も有ります。
姉妹ともに、夢中になって遊んでいました。
さて、この時点で感じていた事ですが「みよし森のポッケ」はとてもゆとりのある場所だという事。
施設自体も広々としていますが、定員制のおかげで混雑が無いという事が大きなポイントかもしれません。
人でごった返している遊び場はほんとに疲れてしまうだけですが、ここはそういうストレスが無い。とても快適だなぁというのが最初に感じた印象でした。
遊びを繋ぐスタッフ「おもちゃ案内人(おもちゃガイド)」が凄い
「みよし森のポッケ」で最も印象に残ったのは、スタッフの方々の活き活きとした姿。
楽しそうにお仕事している姿が、和やかな場の雰囲気を生み出しています。
実はここで働いている多くのスタッフはボランティア。
- 親子とおもちゃのつなぎ役や遊びのお手伝い
- 「みよし 森のポッケ」館内のご案内
- イベントやワークショップのお手伝い
といった役割りを担う、おもちゃ案内人(おもちゃガイド)と呼ばれるスタッフ達です。
※画像は公式HPより引用。
遊んでいると、スタッフの方から声をかけていただく場面も多かったですが、こちらからも積極的に話しかけていきましょう。そこから、新しい遊びの世界が広がっていきます。
はじめてのボードゲームの世界
おもちゃガイドのおかげで、新しい遊びの世界が開いたのがボードゲーム。
1階にあるアナログゲームのコーナーには、子どもでも楽しめるボードゲームやカードゲームがたくさん置いてありました。
その中から、最初に娘が選んだボードゲームがこちら。
「おばけキャッチ」というドイツのボードゲームです。
手に取るとすぐにスタッフの方が来てくれて、一緒になって遊び方を教えてくれました。
「おばけキャッチ」の対象年齢は「8歳から」となっていますが、5歳の娘でも問題なく遊べました。
イラストの描かれたカードと、木でできた駒を使ったとてもシンプルなボードゲーム。
見た目が可愛くて、僕が欲しくなっちゃいました(笑)
ちなみに、ルールは簡単ですが「反射神経」と「判断力」を必要とする、カルタに近いゲーム。気を抜いていると5歳児にも全然負けてしまいます。
ボードゲームは知育にも良いみたいですね。
子どもと同じ目線で遊ぶ楽しさ
「おばけキャッチ」をきっかけに、ボードゲームの楽しさに引き込まれていった長女。
次はこれがいいかなぁと、スッタフさんも娘が楽しめそうなゲームを紹介してくれます。
僕も興味が出てきたので、色々とボードゲームについて尋ねたりしていたら、いつの間にか他のスッタフさん達も集まってきてくれました。
そして最終的に、娘とスタッフさん達とのゲーム大会に。
僕は側でこの光景を見守りながら、他のスタッフさんとお話。
僕がボードゲームに興味を持ったのが伝わったのか、とても熱心に色々と教えてくれました。
僕がボードゲームに興味が湧いたのは、ゲームそのものの魅力というよりスタッフさんの熱量のおかげ。
本気の笑顔で話すスタッフさんの様子から、この人達はほんとに「遊び」が好きなんだなぁと伝わってきます。
僕も久しぶりに童心にかえり、ワクワクした気持ちで新しい遊びの世界に入る事ができました。
娘もスタッフの皆さんも僕も。みんな同じ目線の高さで遊んでいる。
子どもだから、大人だからという垣根のない、みんなが本気で楽しんでいる「遊び」の時間がそこに有りました。
最後に
初めての「みよし森のポッケ」
新たな遊びとの出会いだけでなく、「遊び」を通じた子供と同じ目線でのコミュニケーションの楽しさを知る、とても大きな体験になりました。
僕たちは結局、2クール(70分×2回)ほど利用させてもらったのですが、長女は2クール目の間ずっと、スタッフの皆さんと一緒にボードゲームで遊んでいました(笑)
「おっ、また来たね!」と出迎えられ、また一緒に遊んでくれた事が娘もとても嬉しかったみたいです。
70分遊んだ後は、お片付けの時間。
子供はまだまだ遊びたい~って気持ちになっちゃいますが、決まった時間の中で遊ぶ事も大切。
1クールごとの入れ替え制はメリハリがあって、子供にとっても大人にとっても良いシステムですね。
「みよし森のポッケ」は、
- 定員ありの入れ替え制のおかげで、混雑がなくゆったり遊べる。
- 時間が決まっているので、メリハリがある。
- おもちゃガイドの皆さんとのコミュニケーションが楽しい。
こんな魅力が詰まった素敵な場所でした。
すぐそばの「トレッタみよし」や「三次ワイナリー」で食事や休憩ができるので、周りの施設との親和性も高い「みよし森のポッケ」。
ここを目的に、三次に足を延ばしたくなるくらい、とてもお勧めです。
「みよし森のポッケ」
住所:広島県三次市東酒屋町10456番地2
電話:0824-62-6811
営業時間:9時30分~16時40分(平日は16時まで)
定休日:水曜日、年末年始、その他の休みは公式HPをご確認下さい